
単焦点レンズ1本勝負ってカッコイイ!ですよね。
もし、登山で単焦点レンズ1本しか持っていけない制約があるとすれば、何ミリの焦点距離を持っていきますか?
今の私なら16mm(フルサイズ換算24mm)を持っていきます。
関連記事:XF16mm 1本勝負。厳冬期・北陸の豪雪な山稜帯で撮影に挑む
登山ではズームレンズが便利。
これは間違いありません。
なぜならば自分の足で画角を調整できないシーンが必ずあるからです。
足元が崖だったりとか。
撮影に気を取られて滑落なんかしたらシャレになりません。
そういった観点からも登山ではズームレンズが便利です。
しかし、ズームレンズが100%必須か?と問われると否と答えますね。
使うべき画角の傾向が予め分かっているのなら、単焦点レンズでカメラ本体を含めたシステム全体の軽量化していくというのはアリです。
もし、あなたが歩きながら撮影をするスタイルを選択するなら、どんなに高級機材を持っていってもフットワークの良さには勝てません。
フットワークよく動きたい登山とは?
持ち時間が少ない日帰り登山、槍ヶ岳などアプローチが長い場所へ行くような場所です。
*時間があって撮影に専念できる人はこの限りではありません。
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もくじ
35mmは万能な画角だということを感覚的に体得していた話

まだ一眼レフに開眼する前、いわゆるオリンパスのコンデジ μ790SWを使っていました。
フルサイズ換算の焦点距離は38mmです。
この画角は35mmの準広角レンズに近いですよね。
大体、XF23mmをイメージしてもらえると分かると思います。
コンデジ時代はほとんどの写真を38mmで撮影してましたね。
海外トレッキングも街角風景も38mmです。
デジタルズームを使って望遠側で撮影することはあっても、感覚的に画質が落ちることは理解してたのでほとんどの撮影は広角側(つまり38mm)で手を打っていました。
一眼レフのズームレンズという存在を知らなければ38mmという焦点距離で満足していたのかもしれません。
「広角」という言葉の概念すら知りませんでしたから。
当然、単焦点レンズという概念もありませんでした。
今思えば、準広角という画角は万能なんだなぁということをしみじみ思います。
登山に持ってい行きたい単焦点レンズ

16mm(換算24mm)は行動中に山全体の風景を収めるのに使いたい画角です。
テント場で小物や人物と背景の景色を入れたローアングルの撮影に使えます。
明るいので森でも使えます。
接写ができるFUJIFILMのXF16mmF1.4 R WRならお花撮影もいけます。
日中の行動全般で使用することが多いです。
ちょっと画角が狭いですが、f/2.8まで絞れば、コマ収差も軽減され星撮りにも対応できます。
※なお、星景撮影はサムヤン12mm F2.0 NCS Cがメインレンズとなっています。
オールドレンズ「smc M 28mm」を使ってきて感じていることですが、テント場、山小屋、ちょっとしたお散歩なら28mm(換算42mm)が便利。
先ほど挙げた準広角レンズ35mmに近い画角ですね。

42mmという画角はパッと見の風景を切る取るのに向いています。
特にテント場や山小屋で重宝する画角なのではないでしょうか。
私が換算42mmという画角に親しく感じる理由として、先に挙げたコンデジの38mmの感覚に近いものがあるということも手伝っています。
マイクロフォーサーズ機なら、20mm/F1.7 II ASPH が近い画角ですね。
今はコンデジを手放してしまったので、今なら35mm換算のレンズ、つまりXF23mmF2 R WRを採用したいです。
→購入しました。
樹林帯歩きなら50mm(換算75mm)を使うと立体感がある絵が撮れますよ。

また、50mm(換算75mm)は樹林帯から時折見える山肌を撮影するのに程よい距離感なんですよ。
遠過ぎず、近過ぎず、登山最中のスナップレンズとして使い易いですね。
XF50mmF2 R WRは、遠景解像度も高く、防塵防滴仕様、程々のボケも作れるので登山のスナップレンズとして使ってます。
90mm(換算135mm)と言ったら、山岳ポートレートや特定の被写体を切り取るレンズです。

感覚としては15mほどの距離感での撮影にマッチングするのです。
通常のポートレートはもっと近くで撮ると思いますが、山では落ち葉と人の歩く様子や背景にそびえ立つ山肌と一緒に撮りたい、そんな時に換算135mmのレンズが微妙に使い勝手が良かったりします。
もちろん、お花撮影もお手の物です。
個人的には無雪期は、ボケを活かした撮影をしたくなることが多いので、望遠ズームレンズよりも中望遠の単焦点レンズ(XF90mm F2 R LM WR)を好んで使いますね。
広角ズームレンズと望遠ズームレンズは?

換算15〜36mmまでカバーした広角ズームレンズが本呂を発揮する場面は稜線に出て縦走をする時です。
APS-C機のレンズであればわずか2mm焦点距離を変えただけで、構図が変わります。
広角ズームレンズは稜線なで足で画角を稼げない時に重宝します。
遠くから山肌の風景を狙う、雷鳥などの動物を狙うという目的がなければ、望遠レンズは不要です。
風景を撮影することを目的にするとすれば、望遠レンズが欲しくなるのは厳冬期(晩秋も含む)です。
その理由は山に近づきにくいからですね。
登山で単焦点システム(APS-C機)を組むならペンタックスか富士フィルムの二択になる

APS-C機で単焦点レンズを豊富にラインナップしている代表格と言ったらペンタックスと富士フィルムです。
どちらも魅力的な単焦点レンズを取り揃えていますね。
ペンタックス
広角単焦点:
標準単焦点:
中望遠単焦点:
望遠単焦点:
の単焦点レンズを出しています。
特にFA31mm、FA43mm、FA77mm、DFA100mm、DA300mmは評判が高いレンズです。
どちらかと言うと、ペンタックスは標準から中望遠の画角で明るい単焦点レンズを取り揃えていますね。
一方でFUJIFILMは
広角単焦点:
標準単焦点:
中望遠単焦点:
を取り揃えています。
FUJIFILMの特徴は広角単焦点レンズのラインナップが豊富なことです。
特にF1.4シリーズのXF16mm F1.4は評判が高いですね。
では、仮に3本のレンズでシステムを組むとしたら?
換算24mm、35mm、135mm付近をベースとしてをピックアップしてみます。
ペンタックスなら
富士フィルムなら
ASP-C機で単焦点レンズを絞るとこれだけになります。
シンプルですね。
数ある製品の中でも用途を明確に絞っていくと、使うべきシステムが見えてきます。
あなたはどんなシステムを組みますか?
それでは。